**No.12**休憩時間に入った。訳が分からなかったから、さっきの手紙を何回も読み返してみた。 でもやっぱり由梨が何を考えてるのか分からなかった。 「千~紗v」由梨がこっちに来ながら声をかけてきた。 「千紗、あっち行って喋らない?」 「え・・・・なんで?」 由梨がいきなり豹変した理由が見つからない。 やっぱりあたしが裕二と付き合ってるって言ったから? でもそんな事でやめるやつじゃない・・・ 「ねぇ、謝りたいの。」こう言うと由梨はあたしの手をつかんで空き教室に 連れて行った。 もしかしたら何かの罠かもしれない・・・ でももう来てしまったからにはしょうがない。 その教室には由梨のほかにもたくさんいた。 「千紗今までゴメン!!」由梨がそう言うとみんなもあたしに謝ってきた。 「ゴメンね。」「これからまた仲直りしよ。」「今までゴメン。」 全員にそんな事言われたら「・・いいよ・・・気にしてないから・・・」 と言うしかなくなる。 「よかったぁ。」由梨はそう言って笑った。 由梨の顔を近くで見たのは久しぶりだ。 仲直り・・・嬉しかった。 やっと前みたいに戻れる。 「教室戻ろ?」そう言った。 「ぅん。そぅしょv」 教室に戻って前みたいにみんなで喋った。 ホント久しぶりだ。 嬉しくてたまらなかった。 心の中のモヤモヤしてた物がスッとなくなっていった。 「ねぇ、尾崎にさぁ、友達紹介してもらえないかなぁ。」 由梨にそう言われてすぐ答えた。 「あ、聞いてみるけど。」 「マヂ?やったv早くねv」 「分かった。」 この事がどんなに大きな事態になろうとは誰も気づいてなかった。**続く** ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|